進入禁止(ADAMAS)
進入禁止 (ADAMAS)
「走行」
自陣スタートゾーンから見て、センタータワーの右側を通過し、
センタータワー正面を封鎖するルート。
最も練習走行回数が多いルートです。100回以上走らせました。
そのため、デフォルトとも呼ばれています。農工大戦で使用しました。
停止位置到達タイムは2秒を切り、
旋回、停止を入れても2.3秒ほどですべての動作を終えています。
センタータワー右側を通過し、相手スタートゾーン直前まで進行するルート。
ゴビンダを狙うときに使用するルートです。立命館戦で使用しました。
遊びでマシンにカメラを積んで撮影したもので、かなり臨場感があります。
ちなみにゴール地点で待っていてくれるマシンは、[06’楔マシン][3]です。
「とにかく速く」
このマシンは結局これです。
開発コストの大部分を、速くするためには、ということに費やしました。
「大会史上のどんな速いマシンよりも速く」
「とにかく相手マシンをセンタータワーより自陣側に入れない」
このようなコンセプトで開発を行いました。大会史上最速、最短時間到達。
[>06’楔マシン][3]、[07’0x7c][4]
に代表される、積み重ねられた高速走行技術に加え、
メカ、ソフトともに新たに開発した技術を組み合わせることで、超高速走行を実現しました。
「100回走らせて100回走るか」
大会史上最速を目指すのだから速くなるのは言わば当たり前です。
単に速いだけでなく、毎回きちんと目標位置まで走る、という大前提にも気を配りました。
「100回スタートスイッチを押して100回きちんと目標位置まで走るか」
大会では、一度の負けも許されません。
勝つためには、進入禁止マシンの一度も失敗も許されません。
強固な走行安定性に裏付けられた、「完璧な再現性」を目指しました。
「多彩なルート」
確実な勝利を達成するために、相手に合わせることができる多彩なルートを用意しました。
「GOVINDAを達成するためのルート」
「自陣に相手を入れないためのルート」
「同程度の速さをもつマシンがいた場合の最短ルート」
etc.
進入禁止マシンが複数の走行ルートを超高速で走れることと、他の自動マシンの行動の多彩さを合わせれば、
どのような相手にも対処し、確実に勝利することができます。
「進入禁止」
相手マシンの進路をふさぎ、味方マシンの動作を確実にすることが進入禁止マシンの目的です。
この目的を達成するため、高速に相手マシンの前に移動することの他に、
アームを展開して妨害範囲を広げる
フィールドを吸引してその場から動きにくくする
という動作を行い、確実に相手マシンを進入禁止マシンよりも先に進めなくしています。
「装飾」
東大にしては珍しく、今年のマシンは装飾にも気をつけました。
進入禁止マシンは、近くのホームセンターで衝動買した進入禁止のコーンを
前面に貼り付けています。
それに加えて周りを黒くすることで、全体的に黄色と黒の警告色をイメージさせています。
取り付けられたコーンは意外と重量があり、まともに走らなかったら外すつもりでしたが、
問題なく走ったためそのまま取り付けられています。
見た目、文言ともにインパクトがあり、部内外問わず好評でした。
ちなみに、進入禁止マシンという名前はこのコーンから取っています。
written by T.Sugimoto